「欅平」から日電歩道を行く1 [黒部川釣行記]
ある時、この「東谷」に1人で釣行する経緯と計画を、毛バリ釣り
の数人の仲間の会合で話したところ意外にも、その中のKちゃんが
一緒に行くと言い出した。私より一回り大柄で10歳程若く、自分
より更に毛バリ釣りにのめり込んでいた。
彼は、水泳はマスター級だと言っていた。自称マスター級の彼の言葉
は、渡渉にあまり自信のない自分にとっては心強い同行者でもあり、
渡りに舟で、1人で行くより話し相手として二人の方が楽しいからと、
一緒に行くことにした。
あとで判った事だが、彼の目的は「東沢」などはどうでもよくて、
「黒部の下ノ廊下でイワナを釣る」事だったらしい。
「東沢のイワナを確認する」という一つの目標を目指して一緒に遡行
してくれるものと心強い同行者を得て内心喜んでいたのだが、お互い
に別の目的で便乗しただけの同道だった。
実行の日程は、8月13・14・15日のお盆休みの12日の夜出発
で、13日・14日キャンプ2泊、15日に帰路に就くという、計画
を企てたのである。
黒部川下流の宇奈月駅から欅平までは黒部峡谷鉄道が走っている。
宇奈月駅前は大きな駐車場になっていた。彼と私は、明日朝一番の
トロッコ鉄道の発車までの間、その駅前の駐車場にテントを張り、
仮眠することにした。乗車までの時間待ちである。
折しも8月夏の観光シーズンである。大きな荷物もあり初めての乗車
ということもあって、どんな混雑か判らないため用意周到、埼玉から
銀行振込で乗車の予約をとっておいた。もし、満員で乗り損なえば、
道程の長い一本道でやり直しは効かない。まして、一年に一度だけの
機会である。念には念をという事だった。明日の事を考えて二人で簡
単に酒を酌み交わし、早々と寝袋にもぐり込んだ。
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2011-01-10 11:27
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