「欅平」から日電歩道を行く2 [黒部川釣行記]

本流の所々は雪渓で途切れていた。
黒部川下ノ廊下には、左岸に黒部ダムから欅平まで、およそ高さ
200mの日電歩道が平行している。水平道と呼ばれているこの道
を歩き、途中の阿曽原小屋でキャンプ1泊、翌日に「東谷」を目指
す計画である。
この日電歩道と同じように、黒部川中流はダム発電所の保守用らし
い関電のトンネルが通じているが一般者は利用できない。聞くとこ
ろによると、我々が徒歩で何時間も掛かる道程を僅かな時間で通過
できるそうだ。ただ、トンネル内は40℃以上の高温になっている
らしい。
思うに、関電の関係者と懇ろ(ねんごろ)になってこのトンネルを
使えたとしても、暗い隧道を周りの景色も見ないで利用したくはな
い。一歩一歩自然を満喫しながら行くアプローチ、辛く苦しい行程
と重なるところに妙味が有る。
一度位は話の種にトンネル利用を経験してみるのは良いとしても小
細工をしてまでやりたいとは思はない。確か、何時間も掛かる行程
をわずか一時間足らずで到達できるようだ。
以前、何かの本で読んだことがあるが、或る人は、黒部渓谷をこの
トンネルを利用して行き、黒部下ノ廊下を記事にしていた。それは、
途中の行程を省いたものであった。
大げさに例えると、可能、不可能は別にして「エベレスト登山」に、
ヘリコプターで頂上まで直接登頂して、エベレスト征服と言ってい
るようなものだと思う。また、ベースキャンプから徒歩で登頂する
にしても、その為には、シェルパーなどの多くの人々の手助けがあ
ってはじめて達成される。その意味で単独登頂は、特別な価値があ
るのではないかと思えてならない。
話は戻るが、この計画にキャンプでなく阿曽原小屋に宿泊も考えた。
欅平から阿曽原小屋まで何時間掛かるか判らないから途中でバテて野
営する事も念頭に置く必要があった。また、早朝、夕暮れお構いなし
の釣りだから、好きな時間に出入り自由のテント泊は我々の常用にな
っていた。
今回も、寝たいときに寝て食べたい時に食べる気ままに過ごせる
テント泊に決めた。
2011-02-06 16:10
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